聞き上手な人の特徴やメリット、会話のポイントや聞き上手になるための訓練について

聞き上手な人の特徴やメリットについて

聞き上手な人の特徴とは

世の中には聞き上手と言われる人がいます。コミュニケーション能力が問われる昨今では聞き上手が注目されており、セミナーや本までも出版されています。聞き上手になると、それだけで仕事やプライベートなどで大変役に立つから身に着けたいと思う方が多いのでしょう。

実際に、トップセールスマン、ホスト、キャバクラ嬢、美容師などお仕事の中心が会話と言う職業の方達も、聞き上手な人が多いと言われています。また聞き上手な人は周りの人達からも評価が自然と高くなる傾向にあります。そんな聞き上手な人の特徴とは、どのようなものでしょうか。

まず聞き上手な人は相手主導で話を進めます。あくまでも話の主役は相手であり、自分が聞き役に回り、良いタイミングで合いの手を入れます。

会話はテンポが重要になりますので、ただ聞いているのではなく、相手の話の内容に合わせて、様々なバリエーションの相槌を打つことが重要となります。ただ聞いているだけでは、話は盛り上がりませんので、「うんうん」などの相槌は最小限に留めておきます。

相手の会話に合わせて「それでどうなったの?」等、質問するような相槌も、話を盛り上げて行くのに効果的です。そして、聞き上手な人は話を遮らない特徴があります。

例え知っている話でも「それ知ってるよ、その場合はね…」と、話を横取りしてはいけません。 話は最後まで聞き、それから意見を述べましょう。他にも聞き上手になれるポイントは沢山ありますが、これらだけでも会話は随分変わりますし、聞き上手な人という印象を持ってもらえます。

聞き上手になるメリット

聞き上手と言われる人は沢山のメリットがあると言われています。聞き上手になることで、話し相手にとっては気持ち良く聞いてくれた人、そして話易かった人と言う印象が強く残り、好感度もアップします。

相手が好感を持ってくれると言うことは、異性の場合は好意や興味に繋がります。
これは恋愛において、好きな人との距離を縮めるのにも大変役に立つでしょう。事実聞き上手な人にはモテる人が多いのです。

これはある芸能人の例ですが、かなり昔にある男性芸能人が「誠意大将軍」と名乗って、恋人の有名女性モデルに対し過剰なアピールしたりと、テレビで話題のカップルになっていたことがありました。

その有名女性モデルは、後にその男性芸能人と別れてしまいましたが、テレビ番組でその男性芸能人に惹かれた理由として「話をこんなに聞いてくれた男性は今までいなかった」と言っていたのが印象に残っています。

結果的には悲しい結末になってしまいましたが、あれだけ美しい女性がその男性芸能人に惹かれた理由が「話を聞いてくれた」事だったのは、聞き上手が好感を持ってもらえた典型的な例と言えるでしょう。

そして、聞き上手になると、自分の意見が通りやすくなると言ったメリットもあります。セールスマンが聞き上手だと売り上げが上がると言われるのも、典型的な例と言えます。聞き上手な人に話を聞いて貰える事は、いかに印象を良くするかが、これらの例で分かります。聞き上手のテクニックとは、人間関係をスムーズに運ぶ潤滑油と言えるのではないでしょうか。

聞き上手な人の会話のポイント

聞き上手の基本は話相手を主導として話を進めて行く事が大切ですが、その間にも上手に相づちや、自分の感じた事などを挟んで行くのが聞き上手な人の会話のコツと言えます。

しかし、会話の中である程度、話を聞く耳をもっている人でも、これでは話をする人の気分を害してしまうと言う相づちや返事があります。それをいくつか挙げてみましょう。

「要するに」を使った返事には気を付ける。(要するに~だよね、要するに~が言いたかったんですよねなど)

これは使い方を間違えると、相手の方がしらけてしまう返事になります。一生懸命話していた事を途中で要約されるのが好きな人は、あまりいません。

長い話の途中であっても、最後まで聞くのが礼儀ですし、また最後まで聞いた挙げ句にこの返事をしてしまうと、この人に話すのを止めようと思ってしまうかもしれません。

「確かに!」「なるほどね~」「分かる分かるー」「そっかそっか」などを繰り返さない。これは女性などに多いのですが、誰の話に対しても共感してしまい、話に上の空か、早く話を終わらせたいように聞こえてしまいます。これらは大変便利な相づちですので、ついつい使いたくなりますが、ポイントを押さえて使いましょう。

聞き上手な人の会話は、話の腰を折らない事と、相づちのバリエーションが多彩であり、自分の言葉できちんと返事をする事が大切になってきますので、一度ご自分の癖などを振り返り、聞き上手な会話上手を目指していきましょう。

聞き上手になる訓練の基礎

聞き上手な人になる為には多少の訓練が必要だと言われています。中には生まれつき、聞くのが上手い人もいますが、やはりそのような人でも育った家庭環境などで培われていたり、仕事を通して徐々に上手くなっていった人など、そこに行き着くまでは様々な経験をしているのかもしれません。

では聞き上手になる為の訓練はどのようにしたら良いのでしょうか。それは、普段の生活の中で訓練できる状況を見つける事が大切になります。訓練の場が生活のありとあらゆる所にあるのですが、例えば親子で会話する時などに返事がおざなりになっている場合は態度を改めましょう。この何気ない習慣が癖になると、社会生活のなかでも無意識に出てしまい、人間関係に響いてしまいます。まずは、一番面倒に感じる身内の会話に耳を傾けて、相槌を打ったり返事を返すようにしましょう。

男性は特に母親や奥さんなどと会話する場面で返事すらしないと言う人がいますが、これは身内ですから言わなくても伝わると考えて適当な相槌などで良いと思っているかもしれません。しかし、家庭の外では全く通用していないことを自覚してください。

やはり人と人とはコミュニケーションをする動物ですから、身内に言わなくても伝わる、話を聞いていなくても大丈夫と思っているなら、逆に外の世界では黙って聞いていては相手に何も伝わらないどころか、失礼になってしまいます。聞きながらの相槌なども会話と同じですから、家庭内でも聞き上手の訓練をするつもりで、おざなりにならないようにしましょう。

独り暮らしなどの人は友達と積極的に飲みに行くなどして、会話を楽しみながら訓練して、話を聞くことで相手が気分良く饒舌になっていたらそれは聞き上手になった証拠です。リラックスムードで聞く練習してみましょう。