聞き上手になるポイントと具体例(相槌の打ち方と相槌を打ってはいけないタイミングなど)

聞き上手になるポイント

人の話をよく聞いて理解してあげることは相手の心を開き大きな信頼を勝ち得ることになります。しかし会話で重要な「聞き上手」になるためにはどのようなことを注意すればいいのでしょうか。それは相手の言っていることをあなた自身が理解しているように振舞えるかどうかです。

まずは視線だと思います。目は相手に自分の気持ちを訴える大きな効果があります。よって話をしている時は相手の視線をじっくりと見て合わせることが大事です。

私の経験上の意見ですが、昔の仕事の上司で直ぐに視線をそらしてしまう人がいました。取引先の方からは「何故か本音で話をしたくない人」との評価で、プレゼンの聞きやすさなども含めた完成度の高さに比べ契約数がいまいち伸びませんでした。後に、上司は真剣に話をしていたのですが視線が合っていないことが原因で信用を下げていたことがわかりました。そんな経験から相手の目を見て聞くことが大事なポイントとなると感じています。

もうひとつ大事なことは話のタイミングで相槌を打つことです。視線を合わせていたとしても、ただ見ているだけでは「アイツは何を考えているのかわからない。」と誤解されることもよくあることです。

相手の話すタイミングで相槌をすることは、話し手の言っていることが理解できているというふうな印象を与えることになるので大変効果的なのです。けれども大事なことは、単なるテクニックに終わるのではなく心から相手を理解するという気持ちが大事なことです。

聞き方の具体例1

コミュニケーション能力が問われる世の中になっていますが、話を聞く時に気を付けたほうがいいのが相手の話を遮らずに相槌を打ちながら聞くことです。

「うんうん」ばかりだと本当に聞いてるの?となってしまうので、時折「そうなんだね」「なるほどね」と言葉を変えて相槌を打ちます。自分の意見を言うのは相手側が一端の話を終えてからにします。

そして、相手の話を否定せず、もし意見があるならば「そうだね。でも、」という風に相手の話を尊重しつつ、「自分はこう思うんだけど、どうかなあ?」と話を展開していきましょう。

話してる途中なのに話を遮られたり、否定ばかりされると話をしたい相手ではなくなります。誰かに聞いてもらいたい時は、意見が欲しいのではないのですから。

あと「どうしたの?」とか「元気ないけど何かあったの?」と、こちらからも気づいてあげるのが大事だと思います。相手が気を遣い、話したいけど、話すのを我慢している場合もあります。相手の話にとことん付き合ってあげる事が大事です。

中途半端に聞いて、ハイ!!もうその話はオシマイ!と言われても、きっと相手は納得出来ないですし、話して損した…等と思ったり不快に感じたりすると思うので、相手の事を思いながら話す事は、とても大事だと思います。

聞き方の具体例2

何人かで話をしているとずっと一人でしゃべり続けている人がいます。話を聞くばかりでは退屈なときもありますが、聞き上手になると会話が続き楽しくなります。では聞き上手になるにはどうすればいいのでしょうか。

相手が話をしているときはあいづちをします。話をしているのにあいづちがないと聞いているかどうか不安になります。そして相手が同意を求めてきたらそうだよねなどと肯定をします。ここで否定してしまうと相手の気分をそこねる場合があります。

しかし人の悪口や陰口に同意をしてしまうと自分が言っていたことになることがあるので注意が必要です。そんなときは自分はわからないけどと肯定も否定もしないほうがいいです。

深刻な内容のときは真剣に少し暗い顔で話を聞きます。逆に楽しい内容のときは笑顔で話を聞きます。リアクションも少しオーバーなくらいが相手が話しに興味をもっていると感じます。

そして会話が途切れたら相手が話しやすい内容を質問したりします。ときには自分から話を始めて相手がまたしゃべり出したら聞き役に戻るのもいい方法です。

聞き上手な人には相手も話がしやすく楽しい会話が長く続くのです。また愚痴や自慢話で聞くのが嫌でも少し我慢して聞いてあげましょう。

聞き方の具体例3

テレビやラジオなどを聞いていると、とても話上手な人が多く出演しています。何故あんなにスラスラと言葉が出てくるのか、口下手な人には理解できないかもしれませんが実はコツがあります。

話上手になろうと必死で話題を探したり、話の間を空けないように頑張っている人は、相手にも必死さが伝わってしまい逆効果と言われています。では話上手に見える人の特徴は何かというと、話す事よりも聞く事や言葉を拾う事に集中したり、会話のテンポを取ることが上手だと言われています。

ボキャブラリーを沢山を持っていても、それを使うのはごく僅かであり、基本は相手の会話から話を展開していきます。このように話上手になるには、まず相手の言葉を拾う練習をしましょう。相手の発する言葉や物事などに興味を持ち、それを軸に質問をしたり、会話を広げていくのがお勧めです。

ただ沢山話している人よりも、誰かの話に上手く乗り、話の流れを止めないように円滑に進められる人が話上手と捉えられるので、上手くテンポが掴めない、話の流れに乗れないと言う人は、オウム返しを中心とした相槌の練習から始めてみるのも良いです。

例えば「今日こんなすごい人がいてね~」「え~どんなすごい人なの?」と言うように簡単なオウム返しの言葉から、相手が話易い環境を作っていきましょう。そのうち自然と会話のテンポが掴めるようになり、話上手な人になっていくでしょう。