聞き上手でも損をすることがあります(線引きして自分の意見を言うことや立場を悪用しないことが大切です)

聞き上手でも損をすることがあります

聞き上手なのに損をしている?

「聞き上手な人」どんな印象を持ちますか?聞き上手は会話上手と言われていますが、中にはこれが仇となり、少し損をしている人がいるのも現実です。ではどんな人が聞き上手なのに損をしているのか挙げてみます。

まず、本人が疲れてしまっているパターンです。誰のどんな内容の話でも1~10まで聞いていては疲れてしまいます。聞き上手な人は優しい人が多く、話を聞いてあげようと言う姿勢が初めからできていますので、話をする相手は何故か「話好き、聞き下手」の人が集まってくる傾向にあります。

急に呼び出され、一日あったことから愚痴まで全てを打ち明けたらスッキリとしてバイバイでは、なんだか悲しいです。話を散々聞いた後に「○○にしかこの事は話せないからついつい長くなっちゃった~」「私ばっかりいつも話ちゃってごめんね~」と言われて仕方ないなと思いながら聞いているパターンはありませんか?

これでは聞き上手と言うより聞き下手です。

人の話を聞きすぎるのは、聞かなくても良い話まで聞いてしまう事にも繋がります。例えば人の悪口などに会話が及んだら、そこは話題を切り替えましょう。間違っても流れに乗ってはいけません。「私はよくわからないな~」と軽く流して「ところで最近ね…」と切り替えれば、相手もこの人には話せないなと諦めてくれるでしょう。

そして、聞き上手な人が陥りやすい八方美人タイプです。どんな人にも共感し、合わせているうちに「あの人ってなに考えてるのかわからない」と言われている人を見たことがあります。

聞き上手で損をするのは自己を持たない人です。自分の意見もしっかりと持った上で、ここまでは聞くけどこれ以上は…と会話の中で上手く切り替えていきましょう。

愚痴だけを話される聞き上手にはならない!

聞き上手な人には沢山の人が集まってきます、やはり誰でも自分の話を聞いて欲しいと言う欲求がありますし、身内などには話せない悩みを、聞き上手な人についつい打ち明けてしまうと言った人も多いのではないでしょうか。

しかし、聞き上手な人にも話を聞くうえでの悩みがあるようです。実は表面的に聞き上手に見える人でも、話の内容によっては「話を聞けるキャパ」を越えている場合があるからです。

キャパを超えやすいのは人の悪口や自慢話です。特に悪口に関しては相槌を打つのも考えてしまいます。一言も言葉を発していないのに同調しているかのような雰囲気になってしまい、いくら聞き上手な人でも困ってしまいます。

そして自慢話ですが、返す言葉が無いと言った方が早いかもしれません。とりあえず「凄いね~」「良かったね~」と繰り返す他なく、これも悩みのタネになってしまいます。

聞き上手と言われる人でも、会話の質を見極める必要があり、自分にとってマイナスになるような内容の会話を始める人がいたら、そこは上手く切り抜けなければなりません。そして、そういった人達は誰でも聞いてくれそうなターゲットを捕まえては繰り返しています。

少し冷たいようですが、そういった人達とは距離を置かなければなりません。なるべく二人で会うのはやめて、複数人で会うなど自分だけに負担が大きくならないようにするのも聞き上手になるコツと言えるかもしれません。

「聞き要員」にはなるな!

聞き上手な人は人の気持ちをスッキリとさせてくれますし、心を楽にさせてくれる大切な存在ですが、知らないうちに「聞き要員」になってしまうと、かなりのストレスを溜め込んでしまうことになるので注意が必要です。

例を出すと、あるママ友仲間で集まりがある時などに必ず呼ばれる人がいるとします。他のメンバーは参加したりしなかったり、もしくは故意に呼ばれない場合があるのですが、何故かあまり話が上手くないのに、その人は必ず呼ばれてしまいます。

そして呼ばれた本人は、実はママ友の付き合いに少し疲れていると言うケースが多いのですが、必ず呼ばれるのに本人がその集まりを楽しめていない場合は「聞き要員」として招かれている可能性が高いです。

きつい表現になるかもしれませんが、その集まりに混じっていても差し支えなく、共感してくれて、目立たない存在なので、ママ友リーダーなどにとっては都合の良い相手になります。

しかし、聞き上手と思われているその人はかなり無理をしていることも多く、いつも聞くばかりなので疲れてしまい、遂にママ友の誘いがあるとドキドキしてしまったり、ストレスで頭が痛くなってしまうなど、体にも不調が現れる事態に陥ることもあります。

これはママ友がどうと言う問題ではなく、全ての話を聞きすぎてしまう本人に原因があります。本当の聞き上手は、ある程度の話は聞きますが、キャパを超えた深い話や重い話などに及ぶ時は、軽くかわしたり、話題を変えてしまうなどのテクニックを使います。

やはり何事もバランスが大事です。このバランスが崩れてしまうと、人間関係にも響いてしまいます。聞き上手になるのなら、一生懸命に聞きすぎない事がストレスを溜めないコツと言えます。時には相手に失礼にならない程度に聞き流し、会話を円滑に進めていくことも大切です。

聞き上手という立場を悪用しない!

聞き上手な人はコミュニケーションが大変上手く、誰とでも直ぐに仲良くなれたり、友達が多いなどの特徴があります。そして、聞き上手な人には様々な悩み事などを聞いて貰おうとたくさんの人が集まってきます。これはとても良いことかもしれませんが、聞き上手な人の中には、少し油断ならない人も存在します。それは、聞いた話を誰にでもペラペラと話してしまう人です。

聞き上手な人は、人の秘密を握っているような場合もあります。話した相手は信用して色々な事を打ち明ける訳ですから、もちろんその話しが外に漏れるとは考えもしないでしょう。いくら聞き上手だからと言って人の秘密を外に漏らしてしまうような人にはならないようにしたいです。そして、聞き上手な人の中にはそれを利用してビジネスの話しを持ちかけたり、物を売ろうとする人もいます。

人は話しをしっかりと聞いてくれる人には好感を持ってしまう傾向にあるので、沢山話しを聞いて貰ったのに申し訳ないなと思い、進められた物を欲しくも無いのに買ってしまう場合があります。決して話しを聞いてあげたと言う意識を持って、恩を着せるかのように振る舞う事だけはしてはいけません。

人との会話は、信頼関係を築く為の大切なコミュニケーションツールです。一度築いた信頼関係は少しの事で壊れてしまいます。聞き上手な方は、その才能を悪用しないように心がけましょう。