絵本は子供の言語力や表現力などを高める教育以外にも使われています。絵本の選び方や読み聞かせについても解説しています。
教育に使わるだけでなく進化する絵本
絵本は小さなお子さんから、最近では大人まで書籍としては、必ず本屋では特別にコーナーが設けられるほど人気があります。
絵本は何十年も前に出版された作品が今でもロングセラーとして愛されており、小さい頃に読んでいた絵本を、時代を越えて自分のお子さんに読み聞かせしたりと、その内容は時を越えても褪せる事無くその輝きを放っています。そしてまた、絵本は時代の経過と共にその形を少しづつ変化させています。
最近では、楽しい仕掛けがが盛りだくさんの飛び出す絵本や、仕掛け絵本、デジタル絵本まで、平面的なものがら3Dへと進化しています。大人でも充分インテリアとして楽しめるほど本格的な、飛び出す絵本まで登場しており、その芸術性の高さには感動さえ覚えます。
その背景には、お子さんの教育に絵本を取り入れる親御さんが増えた為、操作性の良いデジタルや、お子さんの感受性を高める仕掛け絵本が支持されるようになり、子供から大人まで新しい絵本の世界が浸透していったからだと思われます。
いつの時代も絵本は親子で楽しめるアイテムとして欠かせない存在です。お子さんのいるご家庭でしたら、積極的に様々な絵本をお子さんの為に読み聞かせたり、教育の一環として取り入れる事もできます。
絵本は子供にとっては教育という側面だけでなく、世界を体感する大切な体験でもあります。絵本を通じてドキドキ、ワクワクや悲しみなどを学びます。また、家族と一緒に過ごすという安心感や満足感も体験するので、積極的に取り入れることをお勧めします。
赤ちゃん用語の使われていない絵本を選ぶ
絵本は子供にとって初めての“本”であり、初めての“教科書”でもあります。言語力や表現力、感受性を高めたり学歴社会への対応にもなるので有効に活用していくことが大切です。
子供の将来のために幼い内から言語力、表現力、社会性を高めるためには欠かせないものは“教材”です。学びのお手本となるものが無ければ学習することは出来ません。
だからと言って難しすぎるものを与えても逆効果になるので、子供が幼いときは教材として“楽しめる絵本”を使うことをお勧めします。では、具体的にどのような“絵本”が良いのでしょうか。学びを継続するには楽しめるということが大前提なので『文字より絵が多い』絵本が最適でしょう。
ストーリー性も大切ですが、文章が長々とあるものは子供を飽きさせてしまいます。せっかくの興味を失わせないために、場面、場面が上手に細やかに絵で表現されているものを選びましょう。これによって物語での場面展開が正確に理解できるようになります。
また、赤ちゃん用語の使われていない絵本を選ぶようにしましょう。例えばお婆ちゃんを『ばぁば』、お爺ちゃんを『じぃじ』、『〇〇でちゅよ』などの赤ちゃん用語は、言語能力に遅れを取らせる原因になってしまいます。一度覚えた『間違った言葉遣い』をもう一度『正しい言葉遣い』に訂正して覚え直す必要があるからです。
ただでさえ間違った言葉遣いが飛び交っている中でどれが正しく、どれが間違っているのか、子供には正確に理解するのは難しすぎることです。初めからきちんとした言葉遣いを覚えていればそのような苦労は必要ありません。
以上の注意点をクリアした絵本がお勧めの絵本です。言語力、表現力、社会性が高い子に育つために必要なことはたくさんありますが、そのなかで絵本の重要度が低いと捉えている方にお伝えしたいのは、『たかが絵本されど絵本』です。絵本が与える子供への影響は思っているより大きいので慎重に選びましょう。
絵本の読み聞かせ
育児をしていく上で誰もが経験するであろう絵本の読み聞かせは、集中力が付いたり物事を考える力が付くと言われています。最近は勝手に読み上げてくれるような本もあるようですが、子供にいいのはお母さんの声で声掛けをしながらするのがいいそうです。だけど今は絵本の種類が多くてどれを選んだらいいかわからない、という意見も多いようです。
乳児期は原色を使用している絵本
乳児期には原色を使用している絵のみの物がいいそうです。まだ物語を理解できるわけではないので果物や動物などの写真や絵の描いてある物を見せて『これは○○だねー』と声掛けをしながら見せるといいでしょう。
幼児期は文章少なめで絵がメインの絵本
幼児期には大体は物語が把握できてくる年頃です。ですが文章は少なめで絵がメインになっている物がよいでしょう。声掛け方法としては『○○は何しているのかな?』など物語に関する事を一緒に考えながらがいいと思います。ある程度、字も読めるようになってきたら子供が興味ある物をたくさん読ませて下さい。
乳児期や幼児期の読み聞かせはとても大切で集中力が付いたり物事を考える力が付くと言われています。そして絵本を読むことによって今まで体験した事のない世界の事を見出し、子供独特の理解力で様々な発想に繋がっていきます。
故に集中力、思考力、発想力を育てる事ができ、そこから思いやる心なども吸収していきます。まだ余計な知識がないおかげで様々な事を吸収できるので、絵本を読み聞かせて沢山の事を教えてあげて下さい。